製品情報

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低風圧絶縁電線

製品特徴

丸型電線に比べより低強度のコン柱を使用できるため、設備コストの低減が可能となります。
丸型電線に比べてロングスパン化が可能となり、コン柱設置数を削減できます。
より長尺の電柱が使用可能となります(離隔距離の問題を解消)。
支持物を強化せずに、配電線の容量アップ(電線サイズアップ)が可能となります。
共架等により支持物安全率が低下している場合でも、低風圧電線への張替えで安全率を回復できます。
新設線路では、電柱だけでなく、支線、アンカーサイズも小さくできます。

特性

風圧低減のメカニズム

風の流れの中に置かれた電線の後方には、右図のようなカルマン渦と言われる大きな渦が発生します。この渦部の気圧は外部より低いため、前方との圧力差により電線により大きな風圧が発生することになります。一方、電線表面に溝加工を施すと、表面に沿って流れる風の流れは乱れを生じるとともに、表面に長く付着するようになり、結果的に電線後方の気圧の低い領域が縮小され風圧は軽減されます。

風圧特性例

この低風圧絶縁電線は、九州電力(株)との共同開発品であり、風圧特性は、九州大学応用力学研究所の風洞実験により確認されたものです。また、この製品は、同研究所の流体力学的な技術供与、フィールドテスト方法のアドバイス等により製品化されたものです。グラフの低風圧電線の特性は、溝形状の公差を考慮した最悪特性を示したものです。

風圧特性フィールドテスト結果

平成11年9月に襲来した台風18号の観測結果
【試料】6.6kV RW-AL-OC 400mm2[強風地区用]

難着雪効果のフィールドテスト結果

低風圧電線の難着雪性能は、SN(ヒレつき)電線と同等であることを4年間のフィールドテストにより確認済みです。左の写真は、従来の丸型電線に筒雪が発生した際に、SN電線と低風圧電線には発生していない様子を撮影したものです。

ラインアップ

種類品名・サイズ構造及び特特性
6.6kV
低風圧アルミ導体
架橋ポリエチレン絶縁電線
6.6kV RW-ACSR/AC-OC(120mm2
6.6kV RW-AL-OC(200mm2,240mm2
PDFはこちら
6.6kV
低風圧アルミ導体
架橋ポリエチレン絶縁電線
(強風地区用)
6.6kV RW-AL-OC(200mm2,400mm2PDFはこちら
22/33kV用
低風圧アルミ導体
架橋ポリエチレン絶縁電線
22/33kV RW-ACSR/AC-OC(120mm2
22/33kV RW-AL-OC(200mm2,240mm2
PDFはこちら
22/33kV用
低風圧アルミ導体
架橋ポリエチレン絶縁電線
(強風地区用)
22/33kV RW-AL-OC(200mm2,400mm2PDFはこちら